かもめファームの由来

農業を手伝いながら旅行ができる程度の気持ちで、フィンランドのオーガニックイチゴ農家に1ヶ月程滞在した際、自分の常識がひっくり返される衝撃を受けました。

そもそもオーガニック=体に良さそう、でも高い、くらいの知識で、普段の生活に取り入れたこともない私でしたが、そのホストは買い物に行くと、できるだけオーガニック認証の商品を選び、食品はもちろん日用品の選択の際にも取り入れていました。

なんで、オーガニックにこだわるの?と尋ねると、
『農薬を使えば病気などを防ぎながら収量を確保できる。ただし、人が健康を損なったり、自然が壊れていくのも実感してきた。使わずにできるなら努力すべきだし、その考えを生活に取り入れれば、同じ考えを持って取り組んでいる人たちをサポートすることになる。日々の小さな「選択」が一票を投じる「投票」に繋がる』と。

フィンランドは日本のように自然豊かで、美しい森や湖が有名です。人々は、夏になると森にベリーやきのこを摘みに行き、湖で泳ぎます。ヨーロッパは特に自然や環境に意識を向ける人が多く、オーガニックという考え方が浸透しているのを感じました。

帰国してから数年後、自分達で野菜を作りたいと考えた時に、どういう野菜を作りたいのか?という疑問に直面し、なぜ農薬を使っているのか?「オーガニック」とは何だろう?有機とは何だろう?など、野菜の栽培から社会問題に至るまで幅広く議論を重ね、どういう野菜をどのようなコンセプトで作りたいのかを日々模索しながら、農業という道に踏み込むことにしました。

ロゴのLokkiはフィンランド語でかもめです。

色んな場所に行ける鳥は、色んなことを見聞きできる、自由と好奇心の象徴だと思っているので、フィンランド滞在中によく遭遇した可愛いかもめをアイコンにしました。

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戸越銀座のお花屋さんが撮ってくれました

かもめファームのこだわり

手づくりの発酵堆肥・肥料・ミネラル液を使って丁寧に栽培しています

  • 地元千葉県の国産おが粉(椎茸廃菌床)を微生物で発酵させた、植物繊維でふかふかの自家製堆肥を使って土づくりをしています。

  • 九十九里(千葉県)の小魚の煮干しや海藻をふんだんに用い発酵させた自然のミネラルたっぷりの自家製肥料を、野菜の品種ごとに過剰にならないよう成長に必要な量を土壌分析を基に施与しています。

  • 植物はその特有の機能である光合成によってブドウ糖を生産し成長と健康を維持しています。しかし、病害虫のリスクを伴う場合もあります。その時は植物の状態を見ながら、水で溶かしたブドウ糖液にミネラルを加え、吸収しやすいよう発酵させた「ミネラル液」を与えます。それにより、頑強でしっかりした体が作られ病害虫に強くなります。ミネラルは光合成はもとより、体内で行われる様々な働きに欠かせない重要な物質です。